全件原本確認

「全件原本確認」

 

これは、公益社団法人成年後見センター・リーガルサポートが掲げた横領防止策です。

 

リーガルサポートとは、成年後見関連業務を担う団体であり、司法書士が会員となっています。

会員の度重なる横領事件に対して、リーガルサポートが打ち出した対策がこの「全件原本確認」です。

 

「全件原本確認」とは、リーガルサポートに所属するすべての会員のすべての後見等の案件について、原本、すなわち預貯金通帳を確認するというものです。

 

リーガルサポートの会員は1年に2回、LSシステムというシステムを通じて、業務報告を行うことが義務付けられています。その際、通帳のコピーをPDFにして添付することになっています。

その報告をリーガルサポートの監督委員がチェックします。

 

この報告に加えて、直接原本を確認するのが「全件原本確認」です。

 

この「全件原本確認」が導入されるにあたり、会員から個人情報保護の観点等から反対の声があがりました。

 

しかし、私は、リーガルサポートという団体が会員の監督機能を担う以上、「原本確認」は避けては通れない道だと思います。

 

たとえば、後見監督人は、年数回後見人が保管する預貯金通帳の原本を確認するよう、家庭裁判所から言われています。これは、コピーだと変造が可能だからです。

 

私は監督人を4件担当していますが、2~3か月に1回後見人の方にお会いして、預貯金通帳を直接見て確認させていただいています。

 

弁護士の後見人に弁護士の監督人がつける運用がされている一方で、司法書士の後見人に監督人がつけられていないのは、リーガルサポートに監督人と同じ役割が期待されているからだと思います。

 

ですから、「全件原本確認」は、リーガルサポートの監督機能を実効あらしめるため必要なことであり、ひいてはそれが被後見人の財産を守ることにつながるのですから、会員はこれに協力すべきだと考えています(もちろん確認方法についての議論の余地はありますが)。

 

(東京ジェイ法律事務所 司法書士 野村真美)

 

電話・メールによるご相談

成年後見無料相談

03-6380-9593(野村)まで

(午前9時~午後6時まで)

メールでのお問い合わせはこちらから。